可愛い愛犬もいつかは老犬。 いつまでも長生きしてもらうために、愛犬の健康管理のお手伝いできるものを、犬の立場で厳選してご紹介。

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ブルとの出会い

実家で飼っていた犬が亡くなり、もう犬なんて飼わないと思っていたのでそれまで何度も仔犬との出会いがあったのを断り続けていました。

それがある日突然出会ってしまったのが今我が家にいる♀のシーズー、ブルです。

まだ目が開いて間もなく、手のひらに乗ってしまうほど小さかったブル。
事情があって親から引き離されることになり私の家にやってきました。

動物用の小さな哺乳瓶と犬用の粉ミルクを用意し、数時間おきの授乳。
少し大きくなってからは離乳食を作り、ミルクとの併用で徐々に普通の食事に切り替えていきました。

はじめてのお風呂で風邪を引かせてしまい、寝ずにそばに付き添い朝になるのを待って急いで病院に連れて行ったときは子供を持つ親の気持ちがわかったようでした。

ドアの隙間から外に逃げてしまい、交通量の多い道路に飛び出してしまったときは、私も裸足で家から飛び出し、車が来るのも省みずブルを捕まえたこともありました。

用があって実家へブルを預けたら、玄関で一晩中キュンキュンと鳴いていたという話を聞いて、それ以来、人様に預けるのはかわいそうだと思い、シャンプーもカットもすべて私がやっていました。

私には子供ができなかったこともあり、ブルは私にとって子供のような存在になり、そばにいて当たり前の存在になりました。

そんなブルが変化をし出したのは10歳を超えてから。
時々壁に向かって吼えるようになったのです。
理由がわからず、いつもどおり接しているうちに家になかを歩いていても壁にぶつかるように。
もしかして見えてないの?とブルの目の前で手を振っても目が追ってきません。

おかしい!と思い病院へ連れて行ったところ、白内障が進み目が見えなくなっていると言われました。

それからしばらくしておなかや目の下に小さなデキモノを発見。
早期発見が大切だと思い、すぐ病院で調べてもらったところ、良性の癌だということがわかりました。

また代謝が急激に衰えて、いつもの食事と量でどんどんと太り歩くのが辛そうに。

私にとっていつまでも子供だったブルもいつの間にか老犬になっていたのです。
わが子同然に育てた犬と一緒に生活をしていると、わが子が先に老いて行くことが感覚的に認められないんですね。

ショックでした。

いつも当たり前のようにできていたことが出来なくなったブルを見て、悲しんでいるばかりでは何も解決しない、できるだけのことをしてあげないと後悔すると思い老犬との向き合い方を考え、老犬が安全で少しでも長生きできるよう環境を整えていきました。

そして老犬ブルと向き合いながら、老犬に必要なことや気づいたことを書きとめ、老犬に優しいナチュラル製品や安全で便利なグッズを厳選してご紹介しようと立ち上げたのがこのサイトです。

老犬ブルに万が一のことがあった場合、サイトをしばらく休止することもあるかも知れませんが、できるだけ現実を見つめ前を向いて老犬との向き合い方を綴っていこうと思います。

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